昨年ニュージャパンキックボクシング連盟とMA日本キックボクシング連盟合同でスタートしたWBCムエタイルールの対抗戦においてニュージャパン勢が猛威を振るう中、MA選手で唯一王者になった山本佑機。9月26日の初防衛戦を控えた王者に心境を聞いた。
■調子はいかがですか?
山本:いいですね。
■相手の高橋選手についてはいかがですか?テコンドー出身とのことですが。
山本:最新の試合は見ていないんですが過去の試合は何試合か見ているのでスタイルは分かっています。ちょっと普通じゃない感じですよね。師範と「ああじゃないか、こうじゃないか?」とイメージしながらやっています。
■もう対策はバッチリな感じですね。
山本:でも特に対策というよりはいつもやりながら考えるほうなんで、相手の動きを良く見てしっかり穴を突きます。
■昨年WBCルールのタイトルを獲ったのはMAで山本選手だけでしたが、今回はMAのエース、そしてWBCルール王者としてのプレッシャーは?
山本:そうですね・・・でも去年は獲って当たり前だったんで(笑)。今年もそうですけど来年の方がより緊張感増して行くと思います。どちらかというと今でも挑戦者の気持ちでやってるんで。
■さらに強い相手に挑戦して行きたいという感じですか?
山本:そうです、その通りです!
■同じ階級にK-1の63kg級で優勝した大和哲也選手がいますが意識しますか?
山本:大和選手とは会えば普通に話す感じですけど、やれるなら是非やってみたいですね。
■私生活の話ですが近々お子さんが生まれるそうですね?
山本:そうなんですよ。もうあと1週間ぐらいで生まれるんですけど、(インタビューは9月3日)奥さんは「キックはしっかりやって」って応援してくれているほうなんでやりやすいです。
■では試合を見に来てくれるファンの方に一言お願いします!
山本:苦手なんすよね(笑)・・・とにかく自分のスピードを見てください。TURBO選手も出るけど負けないぐらいのスピードで行きます!
WMAF、WBCルールの2冠となった現在もさらに強い相手との対戦を熱望して止まない山本佑機。気張らない自然な語り口調だったが、その言葉の奥にはプレッシャーを撥ね退けるだけの責任感を垣間見た。